8月末で定年を迎えます。36年間同じ会社で働いていました。いろいろな部署を経験しましたが、同じ社内なので、あまりすごい体験もなかったかも。と思っていましたが、時間をかけて入社して以来の、仕事を思い出してみると、かなりスゴイ体験もしています。今回はブログを始めるにあたり、私のサラリーマン人生を振り返りつつ、9月から始まる定年後の生活を考えてみたいと思います。
私の会社人生の始まりーその1
大学を卒業し、大阪市中央卸売場の水産物卸売業者で働き始めました。最初に配属されたのは、「商品開発部」何だか食品メーカーの開発部門みたいですが、実際は主に海外からの水産原料を輸入して日本国内の加工業者に販売することが主な業務でした。しかし、海外から輸入するとは言っても今から30年以上前のことですから、相手の外国人も日本向けにどうやって品物を仕立てたらいいのかわからず、日本人がシーズン中、現地に出かけて技術指導や検品をして日本向けに買い付けても大丈夫なものを作っていました。
配属されて最初に行かされたのが、スコットランド。当時夏の時期に、スコットランド近海で「抱卵ニシン」が獲れていました。卵を持ったニシンですから、その卵は数の子の原料になります。聞くところによると、日本人商社マンが夏の漁港を歩いていると、わんさか抱卵ニシンが獲れていたそうです。でも現地では卵を食べる習慣がないので、フィレを作った後の卵は捨てられていました。「これだ!!」というわけで日本向けに輸出するようになったそうです。そこに、先輩と二人とはいえ、入ったばかりのにーちゃんが行かされたのです。英語もろくに話せないのに。それでも毎年夏の2か月間は、スコットランドに行かされてました。4年間です。ニシンの検品の腕は上がりましたが、スコッチウイスキーにも詳しくなり、今でも大好きです。
そうそう、その港の名前は、ピーターヘッド。イギリスの地図を見たとき丁度ウサギの頭の部分にあるので、「ピーターの頭」です。このピーターヘッドは、私たちくらいの人たちが、たぶん中学生だったころ、地理の教科書で「ヨーロッパ最大の漁港」と紹介されていたところです。この町の、フィッシュアンドチップスは最高に旨かったです。なんせ獲れたての、タラや、ハドックなどを使ってましたから、身はホクホクでジューシー、たまりませんでしたね。
なんかほかにも昔話を思い出してきたので、またこの続きをお伝えします。
それではまた。